2016年3月11日金曜日

『泉鏡花~天守物語~』 企画商品

大量に花粉が舞ったりと、花粉症には辛い季節です。

とはいえ、美しい桜の開花が待ち遠しい時季となりました。
春を前に、気分も明るくなる今だからこそ、美しいものに触れて更にUPしていただければと。

日頃より、ストアを訪問してくださる皆様に、企画のご案内です。
この春、右都和ストアが発起となり、金沢で『泉鏡花~天守物語~』を開催致します。

『泉鏡花』とは

この現代にあっても色褪せることはなく、
芸術家や文壇、そして美の感度が高い方々に愛され続けています。

幻想的な物語に見る泉鏡花独特の美意識。
現世と別世、天界と魔界。
その相い対するもの。
そんな泉鏡花の代表作として馴染みの深い『天守物語』が生まれておおよそ百年。

その物語をモチーフにした企画を考えました。

右都和ストアの金沢店である、お茶屋Barの『紋』が発案となり、周辺のバーやカフェ、ショップとの提携。

 コラボ期間は、4/23(土)~5/8(日)

右都和ストアでは、こんなプレミアム品を作りました。

   『天守物語』にちなんだ完全オリジナル絵小皿

アーティストと若手作家が作り上げた、10種類の珠玉の小皿。

とにかく、手に取ると、あまりの美しさに吐息が出るものばかり。
細部に至るまで、目を惹きつける、魔法のような作品です。
金沢駅のショップでも取り扱われる予定で、きっと話題になることでしょう。

  

器の販売は『泉鏡花~天守物語~』コラボが始まる4月23日よりスタート。

 「どんな美しい器なのか、すぐに見てみたい!」
 「金沢へは、なかなか足を運べない!」

そんな声も聞こえてきそうです。
そこで、皆様にだけお知らせです。

  今回は右都和ストアに登録していただいている皆様に、お得情報!
  特別に、10種全てをセットにした完全版を先行で予約販売いたします。

さらに!

ストアにて予約購入いただいた方だけへのギフト!

  「天守物語のオリジナル手ぬぐい」をプレゼントいたします。

     

手拭も完成度が高く、額に入れて「絵」として飾りたいぐらいの緻密な美しさ。

  完全オリジナルとなる限定セット。ぜひ、この機会に御覧ください。
  インターネットからのお申し込みのみとなります。

今回の絵柄は、すべて物語の象徴的なシーンであり、10種の絵皿を並べると、まさに九谷流、天守物語の絵巻だと言えます。

まずは、ショップサイトにてどんな物かを御覧ください。

http://www.e-utsuwa.co/?pid=99838335


※作品の完成は4月下旬となりますので、完成次第、順次お送りさせていただきます。

なお、ただいまJR金沢駅にて、新幹線開通1周年記念の開催に合わせて、3/16まで、絵小皿のサンプルを展示しています。
もしお近くに行かれる場合は、実物の緻密さ、美しさをぜひご覧ください。
金沢駅構内「あんと」内の「群青の広見」にて。


どうぞ皆様
開放的で、素敵な2016年の春をお迎えくださいませ。



今後共、右都和ストアをよろしくお願い申し上げます。

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【オリジナル絵小皿をつくりあげたチーム】

・迫力ある10種の小皿・手ぬぐいの図案を描き出したのは、イラストレーターであり画家の「浦地 思久理」氏。

・その緻密な原画を白磁の素地に写しだしたのは、
金沢で活動する若手作家のグループ“wonder space”のメンバー。

・今回の『泉鏡花~天守物語~』の発起人は、右都和ストアのオーナーの「矢部 慎太郎」
金沢、銀座、神楽坂、京都祇園、旭川(北海道)にバー・ギャラリーを出店。
「美意識」については、日本を代表する故・金子國義氏から影響を受ける。
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2015年8月31日月曜日

右都和ストア メールマガジン Vol.6

神楽坂で感じる、北海道の土草花木

右都和ストア メールマガジン Vol.6

こんにちは!

 いつも右都和ストアをご利用いただき誠にありがとうございます!
 今回のメルマガは安本が京都祇園直営店「かさい」からお届けいたします!

 お盆が過ぎ、あちらこちらで秋の香りがちらほら。
 とんでもなく暑い毎日が続いていた京都も、今では冷房が無くても過ごしやすくなってきました。

 祇園かさいのある花見小路には連日観光客の方など、たくさんの人々が行き交っています。
 最近は外国人の方もかなり増え、中には器を買ってくださる方もいて、「良い器に国境はないんだなー」と感じたりしています。


 これから秋になると、紅葉を見ようと、またたくさんの方が京都を訪れる季節になります。
 秋と言えば皆様はなにが最初に浮かびますか?
 私はもちろん食欲の秋!(笑)

 つい先日も、北海道の物産展が開催されているのを発見してしまい、あれやこれやと美味しそうな物に釣られてふらふらとしておりました(笑)
 海鮮もお肉も野菜もスイーツも、全て美味しいので困ってしまった経験って皆さまにはないですか?(私はたくさんあります笑)
 きっと、北海道は土・水・空気、すべてが綺麗やから、自然の恵みがたくさんあるんだろうなーと感じます。


 そんな自然の豊かな北の大地、北海道旭川で作陶をされている作家さん、「工藤和彦」先生の陶展が、
 東京"神楽坂帝"と京都"祇園かさい"で開催されることになりました!

 北海道で作陶活動を続けておられる工藤先生。
 自然豊かな北海道の地で生活されている中で、2年ほど前から草花と触れ合う「いけばな」を習い始められたそうです。
 今回の陶展ではなんと、工藤先生自身が、在廊日に北海道の工房から草花を持ってきて、実際に生けてくださいます!

 工藤先生曰く、
 「学べば学ぶほど奥が深くて楽しくてしょうがありません。粘土を掘って陶器を作る事と、野山から草木を採って「いけはな」をする事が、深く僕の中で結びつくようになっています」
 とのこと。


 「品物の価値は作り手の人生が決める」
 これは以前工藤先生とお話をさせて頂いた際におっしゃっていたことです。

 実は工藤先生は大変気さくな方で、色んなことをフランクに話してくださる、例えて言うなら「近所に昔から住んでいて顔見知りの優しいアニキ」、本当にそんな感じです(笑)
 そんな気さくな工藤先生も器のこととなると本当に熱いです!

 作品に対して説明して下さるときの真剣な表情、器に込めた熱い思い、1つの器ができるまでの苦労など、作陶への熱い気持ち、器に対する情熱、ものづくりに真剣に向き合う姿勢がひしひしと伝わってきます。


 「自分が掘れる分だけの土を使い、作れる分だけ器を作る。
 地球からの借り物で物を作るのだから、地球への負担は最低限に抑えたい」

 これはお話の中で特に印象に残ったのですが、そんな発想をされるということに、改めて凄さや驚きを感じました。
 そんな工藤先生の手で生み出される器からは「暖かさ」と表現したくなる魅力を感じます。

 そういう楽しさを皆さんと共に実感できたら、という先生の思いが今回の陶展につながりました!


 【道草花あそびと、食楽。】
 日程:2015年 9月3日(木)~15日(火) 工藤先生在廊は9/3(木)16:00~と9/4(金)です。
 営業時間:11:30~19:00(水曜定休)
 場所:東京神楽坂 ギャラリー&カフェ 帝(MIKADO)
 住所:東京都新宿区神楽坂6-34-4 Felice神楽坂2F
 電話:03-3235-3222

 今回の詳細:
 http://utsuwa.co/event/13726/

 工藤先生の人柄に触れたインタビュー:
 http://utsuwa.co/kudo_kazuhiko/

 ※同期間、京都祇園・ギャラリーかさいでも工藤先生の作品を一部受付販売しております
 京都にお越しの方はぜひ京都祇園の「ギャラリーかさい」にも足をお運びいただければと思います!
 (店舗FaceBook:https://www.facebook.com/UtsuwaGalleryKasai?_rdr)

 インターネットの右都和ストアでも置かれている工藤先生の器の中に、
 京都祇園のマークである団子をモチーフにしたお皿があります。


 私達の居る、京都祇園店では注目の器の一つ。
 右都和オリジナルのものです。
 京都のお料理屋さんや観光客の方にも大変人気です。

 ぜひそちらもご覧になってくださいね!

 【右都和オリジナル 工藤和彦 祇園団子皿】
 http://www.e-utsuwa.co/?mode=srh&sort=n&keyword=%B9%A9%C6%A3%CF%C2%C9%A7%A1%A1%C3%C4%BB%D2%BB%AE


 8月も終わりに近づくと、北海道の気温は20度を切る日も出てくるそうです。
 極寒の地、北海道で生まれた暖かみ溢れる器の数々と草花は、いったいどのような華やかさと温かさを見せてくれるのでしょうか

 私達スタッフも本当に楽しみで仕方ありません!
 ぜひ皆様にも足をお運び頂き、実際に見て頂ければと思います。

 最後までお読みいただきありがとうございました。

 (メルマガ担当:京都祇園店スタッフ 安本、米倉)


2015年7月15日水曜日

右都和ストア メールマガジン Vol.5


☆御中元☆ 暑中お見舞い申し上げます

右都和ストア メールマガジン Vol.5


暑中お見舞い申し上げます。
日頃より、お付き合いいただき本当にありがとうございます。

今回のメルマガは、みなさまに素敵なプレゼントをご用意!

御中元を、こころばかりですがメール末尾にご用意いたしました。
よろしければ、最後までお付き合いいただければ嬉しいです。

暑いとはいえ、まっ青な空が広がる気分爽快な風景。
海の日の祝日を利用して旅行をと、ウキウキしている方も多いと思います。

みしらぬ旅先で、こころ強いのがガイドブック!
じつは、わたしが贔屓にしているガイドブックの一つに、
昭文社さんの「ことりっぷ」があります。
上海、台湾、サイパン、カンボジア・・・とお世話になりました。
m(_ _)m

情報の目線がGoodで、今やリピーターの一人です。

海外だけではなく、国内の旅から、ちかくの散歩まで、幅ひろく発刊されております。

その「ことりっぷ」のWEB版に、右都和ストアの直営店である「神楽坂 帝」が掲載されました。

やっぱり、ことりっぷさん目線は ◎ 二重マル
カフェも併設する直営店の事を、わかりやすく紹介していただいております。

神楽坂のショップは、東京メトロ東西線・神楽坂駅徒歩1分。
赤城神社の目の前!
朱ぬりの鳥居が目印です。
是非、お近くにお越しの際はのぞいてみてください。
みなさまに、盛夏涼しく過ごしていただける様、支度してお待ちしております。

▼ことりっぷWEB版掲載 ギャラリー&カフェ帝
(カフェメニュー写真もあります☆)
http://co-trip.jp/article/14873/

あと、直営店ではこの夏、サプライズな個展を開催いたします。
少しご案内で申し訳ないですが、ご紹介を。

☆★☆ 7月23日(木)~28日(火) 「神楽坂・婦人会」 ☆★☆
女優のMEGUMIさんと一緒に企画いたしました。
「神楽坂婦人会 器のお勉強会 其の一 “まめ皿の会”」
http://utsuwa.co/event/13685/

☆★☆ 京都・祇園と東京・神楽坂で「京都のやきもん」展 ☆★☆
【祇園花見小路:7/11~7/20】 【東京神楽坂:7/30~8/11】
作家の手から生まれた器なら、得意の食卓料理も総菜も更に楽しく。
猪飼 祐一さん、河合 正光さん、谷村 崇さん、巌田 健さん、
そして私達のオリジナルブランドである「右都和(うつわ)」の器。
上品で繊細で、そして少し合理的…。どうぞ手にとってお楽しみください。

http://utsuwa.co/event/13675/

お立ち寄りいただき、どうぞお楽しみくださいませ。

結びとなりますが、
「暑い!暑い!」とつい口にでる、この季節。
勝手なもので、冬には「寒い!寒い!」と言ってしまうものです。
考えてみれば、暑いワケは夏だから。寒いワケは冬だから。
季節季節を身にしみて感じることが出来るもの幸せなことかもしれません。
そう思うと、心なしかこの夏ものりきれそうです。(笑)

海や、山に、レジャーにとお出かけになる機会もおおいでしょう。
どうぞ、みなさまお気をつけてお出かけいただき、ぜひ素敵な2015年の夏のおもいでを!

最後までありがとうございます。

(担当:歳脇)


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2015年6月10日水曜日

右都和ストア メールマガジン vol.4


☆父の日☆お父さんが期待するプレゼントは…

■右都和ストア メールマガジン  Vol.4


6月の第3土曜日は「父の日」ですね。

こんにちは!
右都和ストアの佐藤です。

ここ数年、父の日には
決まってネクタイをプレゼントしていました。

昨年、父の日に
大好きな日本酒をプレゼントしたところ
凄く喜んでくれて・・・・

今年はどうしようかな・・・

「父の日」に家族と同居している30~50代の父親を対象に
「期待するプレゼントは?」と某会社がアンケート調査したところ

その栄えある第1位は…「 お酒 」 でした!

 美酒佳肴。

そんなお父さんたちの要望を叶え
少しでも楽しい晩酌時間を提供できればと思います!


 ■お酒を美味しくする?器 情報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆

【日本酒派のお父さんへ】

岡本作礼先生 
「 天青釉徳利 」 & 「 ぐい呑み 」

ゆらゆらと光輝く水面のように美しい徳利と
飲み口の口当たりの良さを追求したぐい呑み。
お酒好きな先生だからこそ、作り出すことのできる特別な器です。
ゆったりと、しっとりとした癒しの空間をお父さんに提供してくれそうですね。

・岡本 作礼 天青釉徳利
http://www.e-utsuwa.co/?pid=86177601

・岡本 作礼 ぐい呑み
http://www.e-utsuwa.co/?pid=86177694


【ワイン派のお父さんへ】

工藤和彦先生
「 黄粉引片口小鉢 」 & 「 蕎麦猪口 」

日本では父の日のカラーは黄色だそうです。
赤ワインにレモンやオレンジなどフルーツを加えたサングリアはいかがですか?
黄色の器でより一層鮮やかになりますよ。
夏にピッタリの白樺(粉引)もオススメ。

果実の清涼感が味わえる暑い日にぴったりのカクテルです。お父さんに活力を与えてくれるかもしれませんね。

・工藤和彦 黄粉引片口小鉢
http://www.e-utsuwa.co/?pid=90671368

・工藤和彦 白樺(粉引)蕎麦猪口
http://www.e-utsuwa.co/?pid=90671473

▼工藤和彦先生 一覧
http://www.e-utsuwa.co/?mode=cate&cbid=1730116&csid=0




【ブランデー派のお父さんへ】

我戸幹男商店
「つらり椀M+ & つらり椀M- 」

小さな酒樽のような器。
プラスのカーブとマイナスのカーブにもご注目!
ぴたりとくっつきます!

山中漆器の卓越した木地を削る技をご堪能頂けます。
手にした時、木の安らぎと温もりがほっと感じられる器です。

カラーは3種。プレーン・ブラウン・ブラックです。
木の香りを存分に味わって頂けるのではないでしょうか。

▼つらり椀M+ & つらり椀M- 紹介
https://www.facebook.com/kagurazaka.mikado/photos/pcb.765140946854258/765140790187607/?type=1&theater

▼我戸幹男商店 右都和オリジナル品
http://www.e-utsuwa.co/?mode=srh&keyword=%B2%E6%B8%CD



「お父さん、いつもありがとう。」

いつもは照れくさくて、面と向かってなかなか言えないものです。
私もなかなか言えません。

だからこそ 器 にそっと思いを託してみてはいかがでしょうか。

私の父の日は
今年こそ・・・・
私が選んだ 御猪口 と 日本酒 で父と晩酌できればと思います。

みなさんも、今年は器と共にお父さんと晩酌の機会を
父の日につくってみてはいかがでしょうか?

みなさんが、素敵な父の日をお過ごしになりますよう願っています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

(メルマガ担当:佐藤)

★作家先生のお人柄が分かる紹介ページがあります★  http://utsuwa.co/artist/
☆よろしければ、家族・ご友人にも当サイトをご案内ください☆
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2015年5月4日月曜日

東京で坪庭を造りたい

こんにちは。
右都和の土平です。

先月は竹内瑠璃さん、そして辻村塊さんと、立て続けに私たちが大好きな作家さんの個展を開催いたしました。
ともに大好評をいただき、ホッと一息ついています。

実は以前からずっとやりたいと思っていたことがあり、
ゴールデンウイークにチャレンジしましたので、そのお話です。

それは、坪庭、というか箱庭づくり。

京都・祇園にある私たちの関連のギャラリー「かさい」は、
100年ほど前の建物の外装やレイアウトはそのままに、
内装をリノベーションしたもの。
町屋づくりですので、間口の広さからは想像しにくいのですが、
しっかり坪庭があるのです。
決して広くはないのですが、
苔むした地面を上手くデザインし、太陽の光、そして風を採り入れ、
マスターが四季の花を大胆に生け込むことで、
家の中で自然を感じることができる。


大自然に身を置くのとは違った豊かさがそこにあるのです。
その風景がなんとも憧れでしたが、
さすがに一軒家やそれなりのマンションでないと実現できるものではありません。

広くない、いや、間違いなく狭い東京の一般的な住環境の中で、
なんとか自然を取り込む方法がないかと思っていた時に、
辻村塊さんの個展の企画が実現したのです。

個展のタイトルは「花と塊」。
流派や格式にとらわれることなく、
塊さんが自宅でそうするように、
花を自分に任せて生けることで、
暮らしに自然を取り込んでいく…
そんなご提案をしたいという意図でスタートしました。

個展のご案内用に大判のDMを作成することになっていたのですが、
その撮影で塊さんの奈良の工房へ伺った時に出会ったのが、
個展のメインイメージにもなった、この伊賀の花入れです。

横幅約53cm、高さ約31cm。
まさに塊さんのお名前のような〝かたまり〟。
縦型の伊賀の花入れや破れ壷は代表作として知られていますが、
この横型を見るのは初めて。
〝直感的に欲しい〟と思ってしましました。

理由は、
花器としてはもちろん、それ単体として存在していても、
オブジェとしても相当な魅力があるように感じる、
自分のような花に見識がないものでも、
自由に入れてみることを許容してくれる器の大きさを感じる、
塊さんの手で作られたものではあるけれど、
割れ、つぶれについては、
火の仕上げに任せるしかないということ…

何より、これがある場所が、
たとえ階段下や、廊下の角、あるいはリビングや和室の一角であっても、
そこが坪庭になるのではないかと思ったことが
一番欲しいと思った理由です。

家の中で坪庭を実現してみたいと考えている人は
決して自分ひとりじゃないはずと思い込み、
一番売れてほしい、でも売れて欲しくない、
そんな微妙な気持ちで個展『花と塊』のメイン作品にしました。

数名の女性の方には、
ご自身が持っておられるいろいろなアイテムと組み合わせて使えるし、
何より、この存在感は家の中で完全に別世界を作ってくれる、
ということで相当に共感いただきました。
残念ながらご購入まで至らなかったのですが、
(実は女性一人で動かすには、かなり重いので)、
私が自宅に迎えることになったのです。
(自動車が欲しいという家族に対しては、当分召使い状態です)


我が家は借家。
リビングに面して3畳ほどの畳スペースがあり、
そこを「坪庭」の場所としました。
スペース上、ここしかないということもありますが、
リビングダイニングから見える=いつでも触れられる、
ということは坪庭の重要な条件です。
まずは部屋の中の坪庭計画はここからスタートです。

とはいっても、
そのまま置くと畳も傷みますし、
塊さんも「板があったほうが絶対見た目にも良いでしょう」、
ということで、木の板探し。
しかし個展で使うような〝いい感じ〟の木の板は、
実は骨董屋さんでも何万円もするようなもの。
自宅でこれ以上の出費は不可能とのことで、
実は個展期間中から探していました。

ベストではないかもしれませんが、
ずっと使っていた、屋外用テーブル(アクタスで10年前に購入)が日に焼け、
また脚も折れて捨てるタイミングを狙って放置していました。
その天板をバラして、とりあえずは敷いてみようかと。


幅約7cm、長さ約65cm。
かなりギリギリですが、いずれ良い板が見つかるまでってことで、
とにかく試しです。

そのまま敷くと、ささくれで畳が傷つくかもしれないのと、
動かしやすくするために、
木板の裏に、100円均一で買ってきた家具クッションをカットして貼り付けました。

裏はこんな感じです。
板を並べて、花器を置くとこんな感じです。

やはり板はもう少し大きいほうが良いと思いますが、
板に動きをつけてそのあたりは当面ごまかすことにします。
それでも存在感はやはり凄いですね。
家の中に異空間が出現した感じです。

この花器は二つに分かれていますが、
乾かす前は一つだったようで、乾燥の段階でぱっきり二つの割れたとのこと。
塊さん曰く、「狙ってできない自然の造形だからこその面白さ。」
それがこの存在感をさらに大きくしているのだと思います。

実はこの花器を導入前、
近所を散歩している時に、
河原で放置されたいた(と思っている)枝を、
いつか使えるかも、と思って持ってきていました。


とはいえ、生け花の知識も、道具もありません。
さっそくAmazonで購入。

のこぎりと剪定ハサミ、合わせて2,200円。
知識もないので、見た目重視の私は色目で選びました。

花器の差し口は窯の中で熱でつぶれて、
意外に細くなっているので、
枝を適当な長さに切った上で、差し口をのこぎりを使って細くし、
角度を調整しながら試行錯誤。

枝そのものに重みがあるので、
倒れてきてはやはり危険です。
枝片をくさびに使って、枝を固定しました。



ひとまずの完成です。



季節感的なことはさておき!
やってみることが大切と割り切り、
本日はここまでとしました。

まさか自分はこういうことをするとは、半年前までは想像できませんでした。
こういうことを「いつかやりたいな」で終わるのではなく、
「とにかくやってみる」という思考になったのは、
いろんな作家さんとお話し、
工房を訪問する機会をいただく中で、
自然を感じて暮らすことの豊かさを教えていただいていたのかなと思います。

仕事や家庭があるので、なかなか東京から自然へ居を移す訳にもいかない、
いまある環境にいかに豊かさを取り込めるのか…
私にとっては、それを考えることができる環境や思考こそ、
大切なことなのかもしれません。

坪庭、いろいろ遊んでいきます。

(土平)

2015年4月15日水曜日

右都和ストア メールマガジン vol.3

【右都和ストア】 ◎潜入◎ 作家さんの工房、突撃レポート!

右都和ストア メールマガジン vol.3


こんにちは。
いつも右都和ストアを訪問いただきありがとうございます。

今回のメールマガジンは「作家さんの工房へ潜入!」というタイトルです。


実は、当ストアのスタッフは、作家さんの工房へよくお邪魔します。
正直なところ、ゲリラ的に行くこともしばしあります。
(作家先生みなさま、お忙しいところ本当に申し訳ございません!!(汗))
今回、そんな工房訪問で見たことを書かせていただきます。

北は北海道、南は九州・沖縄まで。
お付き合いさせて頂いている作家さんは全国にいらっしゃいます。
特に、季節の変わり目は「こんなに土地土地で風景が違うんだ」と実感します。


ちょうど春到来!!


私事ですが、3月末にお花見をしました。

「あー、この前の桜綺麗だった~。楽しかったな。」

そんな余韻を胸に、ふとカレンダーを見たら。

「え? もう4月の中旬?! え? なんか、今月早くない?!」

あっという間に、『現実』という引き潮に心を根こそぎ持って行かれました。

あれもしなきゃ!これもしなきゃ! う~、あ~、う~(意識遠のく)

そんな現実から逃避するために、ついつい・・・
「とりあえず、折角だし春の料理を食べて気分転換!」

最近、体が確実に(横に)成長している気がします。
「気のせい、気のせい」と自己暗示の毎日です。

「筍ごはん」「タラの芽天ぷら」「よもぎ餅、桜餅」春食まるごと大好き。
そういえば、子供の頃に土手で野つくしを摘んで、おひたしで食べたっけ?
ツツジの花の蜜がどうとか言ってたっけ。
なんだか懐かしいなぁ。
(最近のヤングは野草を食べたりしないかな?(汗))

あ~ホント、自然を感じると心が穏やかになる。
昨今、「スローライフ」に憧れる人もたくさんいるはず・・・
都会のジャングルで生活する私も、まずは「プチ・スローライフ」に憧れます。
そういう時は、『えいやぁ!』と旅に出ます。

実は、昨年からキャンプに行くことを始めました。
虎の子の貯金で、テントや寝袋、テーブルにランプ、クーラーボックスなどなど、何から何まで一気に購入。
買ったからには使わなきゃ損!損!
(私、関西出身。典型的な追い込み型の性格です(泣))

とにかく、キャンプに行って大自然に身を任せるのは気持ちがいい!
草花に、木の実、鳥のさえずり、水辺の清音、虫の音、風の感触、薫り。
目をつぶって。両手広げて。伸びして。ふ~~っと声。ゴロリと寝転ぶ。

そんな自然まみれの時間もあっという間。
また東京ジャングルに戻ったら、根こそぎ『現実』へ心を持っていかれます。

でも、それでいいんです!
しばらくは頑張れますから!

そして、今日も頑張ってます。

私の働いている右都和ストアの方針は、「スタッフ自らが、工房に行って、作家さんとじっくり話して、とっておきの器を作ってもらう!」これが基本です。

先にも書きましたが、ゲリラ的訪問もしばしば・・・(先生ホントゴメンナサイ!)
1年間で、同じ作家さんの工房に3~4度お邪魔することもあります。

そして、行く度に思うことがあります。

「工房って、おもしろいな!」

よくわからない手作りの道具(無知でごめんなさい)や、いろんな色の土、使い込んだロクロに、長年座った跡がはっきり見える椅子。
そして何より、穏やかな自然と時の流れ。
時計のチクタクが聞こえるような工房の空間にお邪魔するのが好きです。

そんな作家さんの工房や自宅には、ご自分で作った花器が置いてあることが非常に多いです。
花器には周辺や家の花壇で摘んだ草花が、さり気なく生けられています。

うちの直営店舗でも、そんな風に野草を生けられたらいいなと思います。
草花を花屋さんで購入して生けると、それはそれで、素敵な雰囲気を演出します。

でも、工房で見たアレは別格だと・・・
あの雰囲気が身近にあったらなと・・・
半分諦めですが。

ところが、ところが!
実は、そんな念願が叶うことになりました。
(ちょっとだけ、宣伝でゴメンナサイ!)

明日、2015/4/16(木)~4/26(日)で、「辻村塊さん」という作家さんの陶展を弊社直営ショップ(関東・関西の2店舗)で開催いたします。

そして、そして!

私が勝手に楽しみにしている事と言うと・・・
東京の神楽坂店舗へ、辻村塊さんが、器と共に、工房周辺の野草を持って来て、陶展の花器に生けてくださいます!

まさに、現地の工房で見た、あれだと思うと嬉しいです。

過去、他所での辻村塊さんの陶展にお邪魔した際、作品と繊細な草花の世界観に見とれた事がありました。
気になって聞いてみたら、「自分で摘んで、東京まで車で持って来た」とおっしゃるから、びっくり!
それぞれに花器の素晴らしさが倍増して、心奪われました。

今回、はるばる旅をして来た野草と花器の絶妙なコラボに出会えるのがとても楽しみです。
私のささやかな願いが叶います。

ただ、心配なのが・・・旅をして来た野草たちが元気でいる期間が気になります・・・
暖かくなるのは嬉しいけど、良し悪しですね。
一日でも長くその野草の可憐な姿が見れますように!

西は京都・祇園、東は東京・神楽坂と、どちらも春真っ盛りのスポットでの陶展です。

辻村塊さんの工房におじゃましてインタビューした内容がHPにございます。
よろしければ、どんな素敵な方か見ていただければと思います。
もちろん、HPには別の作家さんの工房インタビューも多数ございます!!


陶展を機に、辻村塊さんの作品をインターネット販売で開始いたします。
どんな風か見るだけでもどうぞ!
「あ~、なるほど!言ってることが見てみたらわかった!」
そう思っていただければ私も嬉しいです。
花器以外にも、酒器も素敵なので、また紹介したいです。

▽現地インタビュー 作家さんの人となり(辻村塊さん)
1) http://utsuwa.co/personality/12853/
2) http://utsuwa.co/news/13557/

▽辻村塊さん、陶展 『花と塊』 2015/4/16(木)~4/26(日)2店舗同時
※期間中、ご本人の在廊日もあります。

http://utsuwa.co/event/13484/

▽辻村塊さん、オンラインショップ商品
※一点物となりますので、完売の際はご了承ください。

http://www.e-utsuwa.co/?mode=cate&csid=0&cbid=1721260&sort=n


最後になりましたが、今回のメルマガ担当は歳脇でした。
普段はオンラインショップの運営管理、皆様からのご連絡等の対応をしております。
また皆様に何かしらのお手紙を差し上げれる日を楽しみにして頑張ります。

GWにはキャンプに行きたいなと思います!

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

(担当:歳脇)

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 こんな器に出会えて良かった!と実感していただくのが
 右都和スタッフの願いです。
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 器のオンラインストア『右都和ストア』
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 本社所在地:東京都中央区銀座8-7-7
 運営:株式会社和敬
 mail:info@e-utsuwa.co
 お客様対応時間:11:00~19:00 水曜定休

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